平成19年6月5日(火) 研修場所 茨城農芸学院 参加者 会長、役員、会員、計40名 研修行程 午前 筑波ぼたん園見学 昼食 牛久ワイナリー内 午後 茨城農芸学院 慰問研修 |
茨城農芸学院 緑に恵まれた広大な自然環境のなかで在院少年の矯正意識を育み、社会 生活への円滑な復帰を目指しています。 個々の個性を重んじ、各自がかかえる諸問題を解消して本来の資質を伸ば し、能力のあらたな開発を目的としています。 職業資格の取得指導、体験学習、心の教育に重きをおき、更生を通して 出院後の生活へのゆるぎない自信と生きる力の確立が最大課題です。 ○ 新入時教育課程 在院少年が各自の過去を振り返り、自身の非行を深く認識することで更生 に繋げ、今後の社会復帰に必須な自己改善の気持ちを育みます。 ○ 中間期教育課程 職業資格の取得に努力すると同時に、真の更生を目指し、事物への優しさ、 思いやりの情緒を深めて被害者への謝罪の気持ちを育てます。 ○ 出院準備教育課程 困難を克服し、円滑な社会生活への復帰に向けた心身の指導を行います。 具体的な職業補導として、溶接科、3級造園技能士、大型移動式クレーン 運転士、農耕科、土木建築科等、多様な適性を考慮した教育を行っています。 ○ 生活指導 グループ別に教室を設け、「被害者理解講座」として被害にあった者の心理、 精神的苦痛に言及し、自身の行いを反省することで被害者への優しい気持ち を育みます。 ○ 建設機械運転科(別科) 他の少年院からも受講希望者を募り、約3ヶ月間の訓練で大型特殊自動車 免許と車両系建設機械運転の技能講習終了証、等の取得を目的とした特別 のコースです。 |
慰問研修報告 新宿区更生保護女性会役員 野頭彩子 窃盗(50%近く)、傷害、強盗傷害、恐喝、等 8割は社会復帰、2割は再犯(全国では4割が再犯) |
茨城農芸学院を訪ねて 淀橋 天野 ひさ子 六月五日は爽やかなお天気に恵まれ、更生保護女性会施設見学の バスは順調に牛久の「つくば牡丹園」に到着いたしました。 この園では、花が長持ちするように温度を十一度に管理されて、咲き 誇る牡丹の大輪と数多くの新種の花を楽しみました。野外庭園では小 鳥の声に迎えられ、バラ園、ハーブ園と散策し、身も心もリフレッシュし ました。 次に、日本ワインの発祥地の一つである牛久シャトーカミヤのワイン 工場を見学。ワインの香りと赤レンガ造りの室内は、天然の涼をワイン 醸造工場にもたらし、昔の人の知恵の素晴らしさと現代のエコに学ぶ ものを感じました。 昼食は敷地内にあるレストラン「キャノン」のブドージュースとフランス 料理のコースメニューは美味で、天然酵母を使った手作りパンをいた だきました。隣席の坂本会長から、バラとぶどうのお話を聞くこともでき ました。昼食を済ませて「茨城農芸学院」に到着しました。 スライドによる院内の説明を受け、緑の木々に囲まれた施設はのどか なすばらしいところでした。その日は偶然にも相撲大会が行われていま した。院生たちの生き生きした表情と一生懸命な姿に接し、指導教官の 温かさを感じました。筑波技能訓練所は、溶接・土木・建築・大型クレー ン運転などの訓練を受けさせて、将来ある若い人たちが資格を取ること ができるそうです。 年齢は16,7歳が一番多く、原因はオートバイや仲間に誘われ、万引き などあさはかな心が起こしたことが多く、更生の率も高く、八割もの人が 社会復帰をされるお話に感動しました。指導教官のご苦労も報われます。 訓練生一人年間約八百万円の費用をかけているなど、知らない世界を 伺いました。大変有意義な施設見学ができて、感謝申し上げます。 |
院生の詩
かくれんぼ
K.K
お母さんがどこかに姿を隠してもう何年だろう
毎年この季節が訪れると自然にあなたのことを思い出し
頬を濡らしちゃうんだよね
いつだっけ?かくれんぼしたの?
すごく楽しかったよね。
でも何年も何年も僕から姿を隠すなんて
そんなのかくれんぼじゃないよ だからお願い
もうこんな悲しいかくれんぼ 止めようよ
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