秋のバス・お楽しみ会



 秋のバス・お楽しみ会
                                           令和5年9月28日

 秋晴れの好日、コロナ後の久しぶりのお楽しみ会でした。
 行先は千葉県・木更津市のクルックフィールズです。


 9万坪に広がるなだらかな平原で、欧米からの牧畜手法に自然の循環を
完璧なまでに取り入れたシステムと丁寧な運営を垣間見ました。

 例えばあくまでも平飼いのニワトリを純粋な天然飼料で育てることで、卵の
栄養度と共に添加物の無い甘みと味わいの深さです。

 家畜の排泄物、落ち葉、ゴミ等は寝かせ、特殊な発酵により無臭に近い栄
養土に返し、すべての物質の完全な循環を目指しています。


 排水は土を浅く堀ったみぞを長く長く伸ばし、水をゆっくり流すことで地中へ
の自然な沈殿でゴミ成分は地中に入り、流れた先の池ではバクテリアによる
自然浄化で栄養はありながらも綺麗な状態に還元する現場もありました。


 人手を多くを要し、手間をかけながらも自然の摂理に従い、工夫と幾多の試
みが基本となっています。
また欧米からの経験値の活用で、有機農業による野菜、果物の生産も土に
大きな負荷を課さない処から大きな成果を上げています。


       


 図書館は独立したコンクリート建築ですが、屋根・壁面を緑で覆うことで降
雨の水分を緑に吸収させ、建物そのもののクーリングにより真夏でも冷房設
備の必要が無いこと。
 無駄な光熱費の削減と、コンクリ家屋と緑がマッチした共生の概念は、次世
代に続く価値ある循環の試みでした。


 園内での昼食の有機野菜、ソーセージのうま味、平飼いのニワトリの卵、栄
養土から収穫された小麦のパン、ケーキ等、ハッとする奥行きの美味しさでした。

 大量生産と基準値迎合が重要視され、価格競争の末に化学物質、合成肥料
大量使用に陥った昨今ですが、再生力ある健康な土、科学処理の無い自然
等、われわれの大切な健康が担保される多様な原点の体験となりました。
 







                                                      もどる