第73回社会を明るくする運動・講演会


第73回社会を明るくする運動・講演会
                                 
                         8月26日(土)  於:若松地域センター



 府中刑務所より、田中容子様の講演です。
 刑務所内での精神および身体的健康管理の必要とその方策、そして対ひとへの
処遇の在り方
について多様な観点からの有用な説明でした。
 精神疾患を抱える収容者の心の闇の深さ、人間関係構築の難しさの指摘、収容
者の高齢化と疾患内容の複雑さの問題は、今後国の解決すべき課題でもあります。


 所内処遇の工夫と多様な現場事例も今後の貴重な礎となり、矯正ならびに更生保
護に向かう関係機
関の多岐に渡る丁寧な連携に引き継がれます。
 退所後は保護観察あるいは満期であれ、地域内処遇でので新たな人生には高質
な、そして誰一人取り残さない概念の醸成
待たれる昨今です。
 所内での各種資格取得、対人関係の適切な訓練等を経て、確実な就労確保が今
後の喫緊の
テーマと伺いました。




        


               


 更生保護に関わる我々にとり、退所者の健全な社会復帰と再犯防止への物心に
渡る継続的支援ならびに人として対象者の心に寄り添う現場の緊張を、改めて深く
感じた次第です。


 
 



                                                         



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