両全会・施設見学および研修



 両全会・施設見学および研修

                              令和4年10月26日(水)


 1917年、当時の市ケ谷刑務所の藤井教誨師により、義務教育を充分に
受けていない、家庭的・家族に恵まれていない婦女子による犯罪の防止を
目的に、社会の安寧と平和な秩序実現を目指して自宅が開放された。

 それまでは、再起の希望をもって社会に復帰を果たしても、父母兄弟や身
内のない者は社会に受け止めてもらえず、失意と失望から再び犯罪の道に
迷うことも多々あったのである。


 その後収容保護施設として信濃町に移転開設され、幾多の困難を乗り越え
渋谷区代々木に現在の両全会に至っている。
 1995年更生保護事業法が制定され、施設は更生保護法人となった。
 2007年更生保護法が成立し、再犯防止のため保護観察が強化される流
れとなった。





綺麗に清掃された浴室、洗面台は、とても明るく清潔です。



一人一部屋が原則で、陽の光もたっぷりと入っています。



個室も和室、洋室と使いやすくデザインされ、快適な空間です。
より良い生活の為に、工夫がされています。



同じスペースでも、入居者によりそれぞれの個性です。
部屋の管理、清掃の完璧さに驚きました。



小畑先生は本施設の柱であり、今後の会の充実に
様々ご努力をされています。



施設前で、本日見学会の皆様。大変充実したご説明をいただきました。


 現在16名が収容され、日々の規則正しい生活の中で就労への支援も充実
し、恵まれた状況である。
 新宿、渋谷にも利便良く、職種への強いこだわりが無ければ就労は良好。
 収容人数にゆとりがあるためにほとんどは個室での生活となり、室内の整理
整頓の徹底は、明るい更生保護の明日を感じた。
 繁華街が近く、真面目な生活の確保のために門限は5時55分と厳しいが、
更生を目指す者の生活の基本と考えられる。


 薬物と窃盗の経験者が多いが、施設の補導員皆様のレベルの高さにより強
い支援に繋がっている。
精神面、心理学的な対応にも最新のプログラムが対応され、退会後のフォロー
アップにも力が注がれている。
自立に伴う寂しさが無い様、細心の注意も継続している。









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