東京都更生保護女性連盟 第一ブロック研修会
第一ブロック研修会 平成30年10月2日 大宅壮一 ノンフィクション賞を受賞されました梯 久美子氏をお迎え致しました。 本日は、新宿区で活躍をされたやなせたかし氏が戦争体験をもとに勇者・アンパ ンマンを生み出された貴重ないきさつについてのお話です。 人に優しくできるなら、戦争も無く人と争うこともないであろう。 平和な世界の実現のために、アンパンマンは困っている人、悲しい人に、自分の 顔を差し出します。 不幸な人はお蔭で元気になりますが、アンパンマンはパン工場で痛みに耐えなが ら、また、元の顔にもどるのでしょう。 痛みも悲しみも犠牲にして人の為に頑張るアンパンマンに、犠牲的な勇気と希望 をもらいます。 更生保護も、困っている人々が元気になり明るい毎日が送れる様、私たちは手を 差し伸べて僅かでも温もりを届けています。 多くの困難を抱える人達に,何が出来るか? 改めて深く考え、心の在りように気づく大変貴重な機会となりました。 梯 久美子 氏プロフィール 北海道大学・文学部を卒業後、文筆活動を開始され、2006年「散るぞ悲しき」 で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞、その作品は8か国語に翻訳されています。 2014年からは、大宅壮一ノンフィクション賞選考委員に就任されました。 戦争を題材にした作品が多いことでも知られる梯久美子氏ですが、2017年、着 想から11年を要した評伝「狂うひと―『死の棘』」の妻・島尾ミホ―」を上梓して第 68回読売文学賞、67回芸術選奨文部科学大臣賞、第39回講談社ノンフィクション 賞を受賞しました。 現在は、映画の脚本監修に関わる等、様々に活躍の場を広げられる新進気鋭の 女性作家です。 |